墨田区向島エリアには、昔ながらの風情が残る街並みと、歴史ある和菓子店が点在しています。地域の人々に愛され続けるお店の数々では、素朴で優しい甘さの和菓子が今でも手作りされています。
隅田川沿いを散策しながら、ふらりと立ち寄って季節を感じる和菓子を味わうのは、向島エリアならではの楽しみ方。
今回は、そんな墨田区向島エリアでおすすめしたい和菓子店を5軒、厳選してご紹介します。それぞれのお店が大切にしている伝統の味わいを、ぜひ訪れて確かめてみてください。
言問団子(ことといだんご):地元で愛される昔ながらのお団子
言問団子の概要
墨田区向島にある「言問団子」は、創業から200年以上続く老舗の和菓子店です。ここでは、まん丸とした小ぶりなお団子が特徴で、手土産にもぴったりです。
言問団子🕊 pic.twitter.com/kodrSr3nQ6
— ʇɥƃı̣uʞ-ɐɯɐɥı̣ɐW (@s__laughter) June 10, 2024
昔から変わらないシンプルな「言問団子」と「言問最中」の2種類だけを販売していて、特にお花見の時期には、隅田川沿いを訪れる人々に親しまれています。素朴で優しい味わいが、地元の人々に愛され続けているお店です。
お店の雰囲気
お店は昔ながらの落ち着いた雰囲気で、向島の歴史が感じられる佇まい。店内には、言問団子の歴史が紹介されているコーナーもあり、和やかで親しみやすい雰囲気です。丁寧な接客もあって、ほっとする空間です。
メニュー・値段・支払い方法
言問団子は、北海道十勝産の小豆を使った「小豆餡」、手亡豆を使った「白餡」、そして京都の白味噌と新潟の赤味噌を使った「みそ餡」の3種類がセットになっています。どれも優しい色合いと味わいで、6個入り1,480円(税込)。
支払い方法は現金とQRコード決済(PayPay)に対応しています。カードや電子マネーは使えないので、現金の用意をお忘れなく。
※ メニューと値段については公式サイトにて最新の情報を必ずご確認をお願いいたします。
おすすめ商品
「言問団子」は、もちもちのお団子と風味豊かな餡の組み合わせが魅力です。お茶と一緒にいただくと、ほっとする美味しさです。また、見た目が可愛らしいので、お花見やちょっとした手土産にもおすすめです。
お取り寄せ・通販の有無
「言問団子」は賞味期限が当日中のため、残念ながらお取り寄せはできませんが、もう一つの看板商品「言問最中」は、通販で購入することができます。都鳥の形が可愛らしく、贈り物にもぴったりです。
お取り寄せは以下のサイトから可能です。
言問最中 2種6個 | スイーツ・グルメ・ギフトをお取り寄せ【婦人画報のお取り寄せ】
アクセスと営業時間
住所: 〒131-0033 東京都墨田区向島5丁目5−22
「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩12分、または「浅草駅」から徒歩15分の距離にあります。営業時間は午前9時から午後5時までですが、売り切れ次第閉店となるので、早めの来店をおすすめします。定休日は火曜日と、最終週の水曜日です。
まとめ
「言問団子」は、地元の人々に長年愛され続けている和菓子店です。素朴で親しみやすい味わいと、昔ながらの雰囲気が特徴で、特に季節の行事に合わせて訪れると、さらに楽しめます。お散歩がてら、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
吉備子屋(きびこや):懐かしさと素朴さが詰まったきびだんごの専門店
吉備子屋の概要
江戸時代から続くきびだんごの専門店「吉備子屋」は、墨田区東向島にあります。昔話『桃太郎』に出てくるようなきびだんごを再現し、素朴で優しい味わいを楽しめるお店です。
添加物を一切使わず、栄養価の高い「きび」を主成分とし、きな粉をまぶした昔ながらの製法で作られています。親しみやすいお店の雰囲気とともに、ちょっとした小腹を満たすにはぴったりの一品です。
お店の雰囲気
吉備子屋は、地蔵坂通りと墨堤通りの交差点にあり、昔ながらの茶屋風の店構えが特徴です。お店の前にはベンチが置かれていて、そこでできたてのきびだんごを食べることもできます。
少人数向けの席が店内にもあり、ほっと一息つける空間です。販売担当の方も気さくで、地元の常連さんに愛されている雰囲気があります。
メニュー・値段・支払い方法
吉備子屋では、4つの小さな団子が串に刺さった「きびだんご」を提供しています。程よい甘さのきな粉がたっぷりまぶされており、ヘルシーで軽い食べ心地が特徴です。
5本入りで350円(税込)と手頃な価格も嬉しいポイントです。支払いは現金とQRコード決済(PayPay)に対応しているので、現金がなくても安心です。
おすすめ商品
やはりおすすめは「きびだんご」。一口サイズのお団子が4つ串に刺さっていて、昔懐かしい味わいが楽しめます。お茶と一緒にいただくと、素朴ながらも満足感のあるひとときを過ごせます。店頭でいただくのもいいですが、持ち帰り用を購入して自宅で楽しむのもおすすめです。
帰りは少しだけ
— 💉❌️占い師るみるみ❌️💉 (@rumirumi_tesou) December 10, 2023
吉備子屋さんに立ち寄り、久しぶりの#きびだんご 補給🍡 pic.twitter.com/Zg7N9ZHgSc
お取り寄せ・通販の有無
吉備子屋では、きびだんごの通販にも対応しています。冷凍で1ヶ月ほど保存が可能なので、遠方の方でも楽しめるのが嬉しいですね。自宅で湯せんにかけて温めるだけで、できたてのような美味しさを再現できます。
※ 2024/10/08 現在、公式サイト上は SOLD OUT 状態で購入ができない様子です。詳細については店舗への問い合わせをお願いします。
アクセスと営業時間
住所: 〒131-0032 東京都墨田区東向島1丁目2-14
最寄り駅は、東武伊勢崎線の「曳舟駅」から徒歩8分ほどです。地蔵坂通りを歩いていくと、すぐにお店が見つかります。営業時間は午前11時から午後5時までで、月曜日が定休日です(祝日の場合は翌火曜日が休み)。お出かけの際は、営業時間にご注意ください。
まとめ
「吉備子屋」は、懐かしさとヘルシーさが融合したきびだんごが楽しめる、墨田区の隠れた名店です。お散歩がてら立ち寄り、ベンチに座っていただくきびだんごは、ちょっとした癒しの時間を提供してくれます。向島百花園や隅田川七福神巡りの途中に、ぜひ足を運んでみてください。
菓子司 墨田園:鐘ヶ淵にちなんだ形にした釣鐘最中
菓子司 墨田園の概要
「菓子司 墨田園」は、1874年創業の老舗和菓子店で、地元で親しまれる釣鐘最中が名物です。鐘ヶ淵という地名にちなんだこの最中は、釣鐘の形をしており、大小2種類のサイズがあります。
小さなお店でございます pic.twitter.com/MUcUezSX7i
— 墨田園 (@FFK0GpVn6qvwCH4) September 19, 2020
大納言小豆を使った小倉あん、抹茶入りのあん、柚子香る白あんの3種類の餡が楽しめます。薄く香ばしい最中の皮と、たっぷり詰まった餡が絶妙なバランスで、甘さ控えめの上品な味わいが特徴です。
お店の雰囲気
鐘ヶ淵駅から徒歩1分の便利な立地にある墨田園は、近くの商店街に溶け込む落ち着いた雰囲気のお店です。店内には、ショーケースに並んだ最中や煎餅が整然と並んでいます。
連休最終日 pic.twitter.com/rLpW78MRYJ
— 墨田園 (@FFK0GpVn6qvwCH4) September 22, 2020
外観は比較的新しく、1階に木製の看板がかかる4階建てのビルの一角にあります。地元のお客さんが気軽に立ち寄れるアットホームな空間で、ほっとする雰囲気が漂います。
メニュー・値段・支払い方法
「釣鐘最中」は小サイズが1個120円前後、大サイズが200円前後です。餡は、小倉、抹茶、柚子の3種類から選べ、3色の上品な見た目が贈り物にも喜ばれます。
バラでも、お1つからでも、おやつにどうでしょう😊 pic.twitter.com/EKQbm18fLm
— 墨田園 (@FFK0GpVn6qvwCH4) September 19, 2020
また、煎餅などの他の商品も取り扱っており、手土産やちょっとしたお礼にぴったりです。支払いは現金のみ対応しているため、訪れる際には現金を用意しておくと安心です。
※ メニューと値段については公式サイトにて最新の情報を必ずご確認をお願いいたします。
おすすめ商品
やはり一番のおすすめは「釣鐘最中」。薄くサクサクの皮に、ほどよい甘さの餡がぎっしり詰まっていて、ついつい手が伸びてしまう美味しさです。
鐘ヶ淵名物、つりがね最中
— 墨田園 (@FFK0GpVn6qvwCH4) September 13, 2020
公式アカウント作成致しました。 pic.twitter.com/n7OnoImJAM
特に、抹茶入りのあんや柚子の香りが特徴的な白あんは、他ではあまり味わえない珍しさがあり、贈り物にも喜ばれる一品です。最中のサイズも選べるので、食べ比べを楽しむのも良いですね。
お取り寄せ・通販の有無
墨田園では、ネット通販の取り扱いはありませんが、地方発送には対応しています。贈り物やお土産として地方に住む方へ送りたい場合は、店舗に問い合わせて地方発送の手配が可能です。
アクセスと営業時間
住所: 〒131-0031 東京都墨田区墨田4-9-17
東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」から徒歩1分と非常に便利な立地にあります。駅からも商店街に入ってすぐなので、迷うことなくたどり着けます。
午前9時から午後8時まで営業しており、火曜日が定休日です。訪れる際は営業時間と定休日を確認してから向かうのがおすすめです。
まとめ
「菓子司 墨田園」の釣鐘最中は、地元の歴史と伝説を感じさせる素敵な和菓子です。地元の方だけでなく、観光で訪れた方にも人気の一品で、鐘ヶ淵の散策の合間にぜひ立ち寄ってみてください。
控えめな甘さと上品な見た目は、手土産や贈り物にもぴったり。歴史ある和菓子を堪能しながら、墨田区の文化に触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
志゛満ん草餅(じまんくさもち):伝統の味わい、よもぎ香る草餅
志゛満ん草餅の概要
1869年(明治2年)創業の「志゛満ん草餅」は、墨田区の歴史ある草餅の専門店です。昔ながらの製法で作られる草餅は、特に春によもぎの香りが強く、天然の素材にこだわり、添加物を一切使わないのが特徴です。
北海道十勝産の小豆を使用したあん入りと、きな粉と白蜜が付いたあんなしの2種類を展開しており、どちらも季節を感じる素朴な味わいです。特に、こどもの日には草餅だけでなく、柏餅を求める人々でお店の前に長い行列ができることでも知られています。
お店の雰囲気
「志゛満ん草餅」は、墨堤通り沿いにあり、歴史を感じさせる素朴な雰囲気です。地元の人々や観光客が立ち寄り、東京スカイツリーのお膝元にありながらも、どこか懐かしい風情が漂っています。和菓子好きにとって、訪れる価値のある名店です。
メニュー・値段・支払い方法
志゛満ん草餅の主なメニュー:
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草餅(あん入り): 160円(税込)
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草餅(あんなし): 165円(税込)
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みたらし団子、うぐいす餅、柏餅なども取り揃えています。
支払いは現金のみですが、QRコード決済(PayPay)も利用可能ですので、現金がなくても安心して購入できます。
※ メニューと値段については公式サイトにて最新の情報を必ずご確認をお願いいたします。
おすすめ商品
一番のおすすめはやはり「草餅」。よもぎの香りが豊かで、もちっとした食感と自然な風味が楽しめます。
あんこが入った草餅はもちろんのこと、あんなしの草餅も人気で、きな粉と白蜜をかけていただくと、よもぎの香りが一層引き立ちます。さらに、柏餅もこどもの日にぴったりの一品で、柔らかい餅とあんの甘さが絶妙です。
お取り寄せ・通販の有無
「志゛満ん草餅」では、ネット通販やお取り寄せには対応していません。しかし、東京土産や手土産としても人気があり、買い立てをすぐにいただくのがおすすめです。時間が経つと固くなってしまうため、できれば当日中に楽しむのがベストです。
アクセスと営業時間
住所: 〒131-0033 東京都墨田区堤通1-5-9
最寄り駅は東武線「曳舟駅」から徒歩10分。営業時間は午前9時から午後4時までで、定休日は水曜日です。東向島の穏やかなエリアにあり、駅からも散歩気分で訪れることができます。
まとめ
「志゛満ん草餅」は、東京でも珍しいよもぎ草餅の名店。歴史ある製法とこだわりの素材で作られた草餅は、季節の移ろいを感じる一品です。
特にこどもの日には柏餅も大人気で、行列ができるほどの盛況ぶり。スカイツリーや向島百花園を訪れるついでに、ぜひ一度立ち寄ってみてください。
長命寺桜もち山本や:江戸の風情が詰まった伝統の桜もち
長命寺桜もち山本やの概要
「長命寺桜もち山本や」は、創業1717年、江戸時代から続く老舗の和菓子店です。長命寺桜もちは、この店の創業者である山本新六が考案した、関東風桜もちの元祖と言われています。
隅田川の土手で採れた桜の葉を塩漬けにし、小麦粉で作った薄皮で餡を包んだシンプルな桜もちが、このお店の看板商品です。
300年を超える歴史を持ち、今もなお変わらない素材と製法で作られており、隅田堤の花見とともに多くの人々に愛され続けています。
お店の雰囲気
墨田区向島に位置する「長命寺桜もち山本や」は、歴史を感じさせる静かな佇まいが魅力的です。店内はどこか落ち着いた雰囲気が漂い、老舗の風格を感じます。
8月22日(土)up date
— (公式)長命寺桜もち@墨田区向島 (@cmj_sakuramochi) August 22, 2020
本日22日(土)より、通常営業です🌸
ご来店お待ちしています🌸
定休日は月曜日です🌸#長命寺桜もち #向島 #墨田区 pic.twitter.com/wJFRMQ8X34
特に桜の季節には、隅田川沿いを散策しながら訪れる人々で賑わい、お店の前に行列ができることもあります。桜もちを購入した後、近くの隅田公園や向島百花園でゆっくり味わうのも素敵な楽しみ方です。
メニュー・値段・支払い方法
「長命寺桜もち」は、箱詰めや篭詰めで購入することができます。例えば、5個入りが1,500円(税込)、30個入りが8,000円(税込)といったように、個数に応じたパッケージが用意されています。
バラ売りも1個250円(税込)から可能で、店内では桜もち1個と煎茶がセットになった「召し上がりセット」(500円)も楽しめます。支払いは現金のほか、QRコード決済(PayPay)にも対応しています。
※ メニューと値段については公式サイトにて最新の情報を必ずご確認をお願いいたします。
おすすめ商品
看板商品の「長命寺桜もち」は、桜の葉の香りと餡の甘さが絶妙にマッチしています。薄い小麦粉の皮が、桜の葉の香りをしっかりと吸収し、餡の風味とともに上品な味わいを作り出しています。
🌸桜もちの食べ方について🌸桜葉編🌸
— (公式)長命寺桜もち@墨田区向島 (@cmj_sakuramochi) January 19, 2020
当店の桜葉は、国産・食用を用いていますが、外してお召し上がりいただく事をお勧めしております🌸
香り付け・乾燥防止の意味があります。
お客様の中には、お好きな枚数だけ残して、塩気を楽しまれる方もいらっしゃいます。お好みでどうぞ🌸 pic.twitter.com/G34HpHxAEG
桜葉は、香り付けと乾燥防止のために使われているため、はずして食べるのがおすすめです。ただし、江戸っ子風に葉ごと食べるスタイルも人気があり、お好みで楽しむことができます。
お取り寄せ・通販の有無
「長命寺桜もち山本や」では、ネット通販やお取り寄せには対応していません。桜もちの生地が小麦粉と水のみで作られており、時間が経つと硬くなってしまうため、購入した当日中に食べるのが一番おいしくいただけます。ぜひ足を運んで、できたての桜もちを楽しんでください。
アクセスと営業時間
住所: 〒131-0033 東京都墨田区向島5-1-14
浅草駅から吾妻橋を渡って約20分の散策コースがおすすめです。また、押上駅からは徒歩15~20分の距離にあります。隅田川の景色を楽しみながらの散歩道で、季節ごとに風景が変わるのを楽しめます。
午前8時30分から午後6時まで営業しており、店内での飲食は午後5時までとなっています。月・火曜が定休日ですので、来店の際は営業日を確認してから訪れるのがおすすめです。
まとめ
「長命寺桜もち山本や」は、江戸の風情を今に伝える老舗和菓子店です。300年の伝統が詰まった桜もちの上品な味わいは、地元の人々や観光客に愛され続けています。桜の季節には、隅田川沿いの散策とともに立ち寄り、ぜひこの名物を堪能してみてください。
墨田区向島エリアで、和菓子巡りと地元の魅力を堪能しよう!
今回紹介した5つのお店は、どれも地元の人々に親しまれている老舗ばかりです。「言問団子」の昔ながらの団子や、「志゛満ん草餅」のよもぎ香る草餅、「吉備子屋」のきびだんご、そして「長命寺桜もち山本や」の江戸桜もちなど、どのお店も伝統の味を守りながら、手作りの和菓子を提供しています。
墨田区向島エリアには、まだまだ魅力的な和菓子店がたくさんあります。すみどこでもお店を紹介しますので、ぜひご期待ください。散歩やお出かけの際に気軽に立ち寄って、墨田区の和菓子文化を味わってみてくださいね。